NHKの感想その3


以下、感想をいただきました。


1回目は、偶然目に止まったものですから、途中だいぶ後半から見ました。ですので始めはどういう番組なのか分からなかったのです。

確か「地域格差をなくす」みたいなテーマだったらしいのですが、そんなテーマを知らない私は、国立がんセンターの院長と厚労省の役人が、患者につるし上げられているのかな?と思いました。


そんな感じだったのですよ。


私はそういうのがあまり好きでないので、チャンネルをコロコロ替えながら、見てました。

番組だから仕方が無いのでしょうが、なんだか対決しているようで、ああいう席の配置とかも、私は好きではありませんでした。


でも第2回は全部見ました。

私は医療者と患者は向き合っているのではなくて、共に同じ方向に向っていると実感しています。こういうことを言うとなんだか問題意識が無くて、医師主導型の医療をありがたがっているように思われそうなので、あまり言いませんが。

テレビに出て意見を言う人は、それなりの問題意識を持って出演していますよね。

勿論それはとても大切な事です。こういう番組を作った事自体、みんなの意識が変わって来ているのだなぁと思います。



ただ、患者と医療者は対決する物じゃないと思うのです。

ウ〜ン、うまく言えませんが。

医療者も行政も患者も、皆で考えて行動していかなければ。
誰かが誰かにお願いをする一方通行では、いけないような気がするのですが、やはり番組ですから、製作者の意図があるのは仕方の無い事なのでしょうね。

あの番組を見て一番感じた事は、医療者や行政は患者に対してあまり説明をしないのだなぁと言うことです。説明とは、病気に関する説明ではありません。


たとえばもっと沢山の抗がん剤を保険で認めて欲しいと患者が言っても、今の赤字の保険制度では限りがありますよね。そこを説明して、じゃぁどうしようかって皆で考えて欲しかった。とてつもなく大変な議論になるでしょうが。


もしかしたら実際はそういうやり取りがあって、時間の関係でカットされたのかもしれませんね。


腫瘍内科医が増えさえすればいいのだ、という持って行きかたにもちょっと違和感がありましたね。


乳がん患者が「私達患者は色々な経験をしているので、もっと医療を考える上で私達を利用してください。」と言っていましたが、言葉尻を捕らえるようですがその言い方にも、もの凄く抵抗がありました。利用されるのではなくて、共に考えたいです。



大病院では骨身を削って医療に従事している医療者が数多くいらして、患者は本当に感謝しています。その殺人的なスケジュールも知っています。

こういう患者の声も取り上げていただいて、でもこれじゃあ医療者も参っちゃうよ、じゃあどうしよう?と言うことも共に考えて行かなくては、と思います。

こういう事は医療者からは言いずらいでしょうが。ならば患者が思いやらなければ。

批判の声は大きく目立ちますが、ひそやかでも感謝の声も沢山あるのです。



皆で良くしよう、頑張ろう!目指す所は一緒なのだから!