No10


「自分がどうして病気になったんだ、、」
という気持ちをどうやって乗り越えることができたのでしょうか、

という僕からの問いに、移植を受けられた方から以下のようなお返事を頂きました。


これは簡単に言うと心の切り替え、ステップアップです。

これのスタートは諦めから始まりました。

私の場合は会社の身分保障が6ヶ月で、何とか期間内に復職を目指してましたが、移植後の時点で時間切れ。

そこで当然無くなった収入をどうするか?色々と調べたら傷害年金が有る事が判り申請。この頃はまだGVHDや貧血が結構あり、仕事に出ても1日働く自信が無く、せめて薬代くらい貰えたら?なんて思っているいるうちに移植後の再発(10ヶ月で)。

そこで最後の望みをかけ他の病院に転院し砒素治療、寛解にはなったものの、白血球がなかなか上がらず、「いよいよ駄目かな?」なんて気持ちの中で覚悟を持ってました。

そしたら少しずつですが数値が上がって来て「助かった」って思い大喜び、そこで、また色々な物や人に接し、生きていて良かったと感じるようになり、喜んでいる所で今度は中枢に再発。

その後ビクビクしながら過ごしてきましたが、状況が安定してきたので退院、退院後は自宅療養を兼ねて主夫を開始。

ここまで命が有ったと言うことは何かやるべき事があるのだと思い日々家事に取り組みました。

家事そのものは目立たないけど大変な仕事、地味だけどこれが元気で出きる事は有り難い、また、人の為に役立てる喜び?そんな物を物凄く感じました。

人は我侭な物でこの喜びも少し物足りなくなり、今度は外で働いて見たいと思い始めました。

これはまだ計画段階ですが・・・

私の気持ちの移り変わりはこんな感じでした。